産まれて初めてのケンケンのHalloween。
ケンケンはカフカの世界に入り込み、巨大てんとう虫のお化けになった。
ベビーカーにどっかりとのっかって、自分ではどうすることもできない
巨大な虫。
夜の街を徘徊してみたが、この街では誰一人、ハロウィーンの変装している者はいなかった。
行き交う人々は、ただ、巨大な虫なのかケンケンなのか、釈然としないまま、その物体の
横を通り過ぎていった。
その街にはケンケンは存在しなかったといっても、決して言い過ぎではない夜だった。
いつしか、ケンケンパパも無言になり、何も言わないケンケンと一緒に巣に帰ったのだ。
PS. もう少し大きくなれば、山手線を回る異邦人たちと合流できるのに。(ケンケンパパ)