最近のケンケンは、リビングルームの片すみに、何か見えるらしい。
同じところを指さして、
「おとこらしいひと、がいる」
とよく言うことがある。
いちど、ケンケンパパの手を引っ張って、その「おとこらしいひと」の見えるベストポジションらしき場所に座らせられて、一緒に見せてくれたことがある。
残念ながら、ケンケンパパには見えなかった。
ある日の保育園の帰りは、帰り道にあるマンションの上の方を見上げて、「あっ、おとこらしいひと」と、言っていた。
ケンケン本人は、こわがっている様子もないので、「おとこらしいひと」は、良い人なのかもしれません。